坂本竜馬から地球温暖化へ

2009/11/11
スタッフブログ

平成22年のNHK大河ドラマは、坂本竜馬が主人公そうです。

坂本竜馬と言えば長身で有名ですが、その身長は165cmに過ぎません。それでも、男性の平均身長が150cmの中では、文字通り頭半分突出した存在です。何故、当時の日本人はそんなに小柄だったのでしょうか?
それは、当時の気温が低かったからだと考えられています。
(医局) 鎌倉・室町時代の日本人の体格は、現代人ほどではないにせよ、大柄でした。

考古学では、日本は600年周期で温暖な時期と寒冷期を繰り返すとされており、寒冷期のピークが、「天明の大飢饉」前後の飢饉が頻発した頃です。
幕末は、寒冷のピークを過ぎてはいましたが、まだまだ寒い時期だったようです。

 

これから考えると、温室効果ガスを別にしても、あと100年近く日本の温暖化は進むようです。
現在、サハラ砂漠のあるところは、2千年前まで象の棲む森があったと考えられています。この森が消えたのは、前の氷河期が終わってから、連綿と続く、何万年かを単位とした気候変動の一つの現象です。ロッキー山脈の東、アマゾン流域、中央アジアで進行中の乾燥化も、同様です。
人類が文明らしい文明を築き始めて、まだ一万年たっていません。同じ気候がずっと続くと思うのは、丸い地球の表面を平らだと思い込むのと同様の誤解ですね。

 

また、世界4大文明も、エジプトやメソポタミアの地は砂漠化し、インドや中国は森が失われています。偶然に石炭のエネルギー利用が開発された中国を除いて、エネルギー源となる森林の喪失と文明の退行は一致しています。(つまり、文明の維持にエネルギーの確保は必須なのです。)これらの土地の砂漠化や緑の喪失は、人為的なものです。
現在、世界のエネルギー源の主流となっている石油・石炭の、いわゆる化石燃料は、太古の昔、地上に降り注いだ太陽エネルギーが、温暖化の代わりに、有機的化合物と言う化学的な高エネルギー物質に変化して、地中に埋もれていた物です。これを燃やすことは、太古の地球に温暖化をもたらすはずだったエネルギーを、現在に再現させることです。

今の地球は、降り注いだ太陽エネルギーを他の形に変えて眠らせるような事はせず、更に昔の太陽エネルギーまで使っているのですから、気温が上がって当然です。しかも、その大前提として、氷河期~間氷期の自然な温暖化があります。
加えて、原子力発電のように、いわゆる「温室効果ガス」を出さないエネルギーもありますが、どんなエネルギーでも、最終的には熱になって大気中に放出されます。
人為的に気温を上昇させる熱は、使われたエネルギーの「なれの果て」、それも再利用が非常に困難な廃棄物なのです。「温室効果ガス」は、指標の一つに過ぎません。
また、電気であれ石油であれ、生活の利便のためにエネルギーを使う事は、自然界の超長期的な温暖化に拍車をかける事なのです。

 

数年前のベストセラー、「ゾウの時間、ネズミの時間」で、著者は、人間一人が便利な生活のために消費するエネルギーは、ゾウ一頭分に相当すると、警告を発しています。

 

地球の自然な温暖化があるからと言って、温暖化を放置したり、エネルギーを無節操に使って自分や子供達に、負担をたらいまわしできますか?
今、私達が、なすべき事は明白だと思えるのですが…。

スタッフブログ一覧へ戻る