悪玉コレステロールの数値

2017/05/26
スタッフブログ

こんにちは~検査科です

今回は悪玉コレステロール(LDL-C)の数値についてお話します

 

Q.健康診断で悪玉コレステロール(LDL)が高く内服薬治療が必要といわれたけれど、薬は飲みたくないし、病気になるのも怖いけどいくつだったら治療が必要?

 

A.悪玉コレステロール(LDL-C)の高値は、脳梗塞や心筋梗塞を発生させる危険因子で、動脈硬化の予防投与をいつから始めるかは個人差があります。

 様々な危険因子が関連します。

 

☆治療開始の目安

 一般に40歳以上で、悪玉コレステロール180mg/dL以上が持続する他の危険因子があるかどうかを調べてから3ヶ月間食事療法を中心とした生活改善に取り組み、改善しない時は内服療法を開始します。

 

☆動脈硬化の危険因子

 死因の第1位は悪性腫瘍ですが、2位は心筋梗塞、4位は脳血管疾患が大きな要因です。

 動脈硬化を促進する危険因子は、メタボ陸症候群(肥満、高血圧、高血糖、低善玉コレステロール血症、高中性脂肪TG)の他に高LDL-C血症、喫煙、慢性腎臓病(CKD)が重要で、睡眠時無呼吸症候群、歯周病などがあります。

 

☆管理目標値

 性別、年齢、危険因子の数と程度によりリスクは大きく異なります。

 特定健診出羽40歳以上すべての人に120mg/dL未満を提唱しています。

 HDL-Cは40mg/dL以上、中性脂肪(TG)は150mg/dL未満を目標値に、食事運動を中心にした生活改善法と薬物治療を行います。

 

(検査科)