医療従事者の”被ばく”についてのお話

2012/05/09
スタッフブログ

昨年の福島原発の事故以来、放射線の被ばくについて関心が高まっています。 

今回は、病院内の被ばく線量軽減のお話をします。 
 
病院内で医療従事者が被ばくするのは、 
 
散乱放射線が一番の原因と考えられます。 

医療従事者として放射線被ばくを防護するには、防護の3原則を守ることが大切です。 
  
 ①遮蔽  防護エプロン(プロテクター)を着用し、散乱放射線を遮蔽する。 
 
 ②距離  放射線の発生装置から距離をとることに務める。 
 
 ③時間  RIを投与している時は、接触時間を極力短くする。 

しかし、業務によっては、防護の3原則すべてをなかなか守ることができない場合があります。
 
この時は、「遮蔽」を徹底的に実施することが有効となり、プロテクターの利用や、鉛の衝立(ついたて)等の設置が有効となってきます。
 
放射線の性質等をより深く知識として取り込み、被ばく線量軽減に役立てることが大切となります。

因みに、当院に関しましては放射線による被ばくについては、心配する必要はありません。 
  
(放射線科)