電解質(Na K cl)

2020/11/04
スタッフブログ

体内の水分に溶けいている陽イオンや陰イオンを電解質と
いいますヒトの体は60%が水分です。
水分には身体機能を正しく働かせるための電解質が含まれて
おり、その濃度は厳密にコントロールされています。
血液中の水分のことを血漿といい、通常の検査ではこの血漿
中の電解質を測定します。血漿中では電解質として陽イオン
であるNa(ナトリウム)イオン、K(カリウム)イオン、
Ca(カルシウム)イオン、Mg(マグネシウム)イオンが含まれ、
陰イオンにはCl(クロール)イオン、重炭酸イオンが含まれ
ます。これら電解質は細胞の中と外を出入りして正常な細胞
機能を果たすために利用されています
軽度な変動であれば、体は自ら電解質濃度のコントロールを
行います。例えば塩分を多く摂取したり、汗をかいたりすると
Na濃度が高くなり、水で薄める必要が生じるため、「喉の渇き」
を覚えて水を飲みます。
電解質異常が高度になると生命に関わるため、変動となる疾患
の治療が必要になります。
Na、K……cl、濃度は年齢に問わずほぼ一定に調節されています。
変動には様々な原因があるため、他の検査や身体状況とともに
総合的に診断されることが必要です。

「検査科」